弊社にお問い合わせのあります、良く頂戴するご質問を掲載しております。ご覧ください。
ご不明な点などございましたらお気軽にこちらよりお問合わせください。
よろしくお願いいたします。
1mm単位で成型できるのは、内径32mm以上850mmまでの成型ベローズと言っておりますが、このようなお叱りをたまに頂くことがあり、その時にはちゃんと説明してあげているんですがなかなか理解してもらえない方があるのでこちらにも説明を書かせていただきました。
希望の寸法で成型できないのは、フレキシブルチューブとベローズは液圧成型ベローズと溶接ベローズです。これらは標準寸法表に記載されている寸法以外は成型できません。
希望の寸法で成型できるのはロール成型ベローズの内径32mm以上850mm以下のベローズです。
サイトマップよりベローズの寸法表のページを開いていただいて成型ベローズ標準寸法(型番でRがついている表)をご覧ください。
内径32mm以上850mmまでは1mm単位で希望の寸法で成型することが出来ます。
フレキシブルチューブは、成型方法が連続成型で各サイズごとに決められた幅のコイル材料を圧延メーカーに発注するため少量での成型はできません。
溶接ベローズもプレス工程が連続のため、型、コイル材料などフレキシブルチューブと同じように少量では成型はできません。
液圧成型(型番P)は、成型方法が板材をプレスで深絞りしたシームレスパイプを使用するため(内径15mmから内径30mmまで)こちらも少量では型を作ってシームレスパイプを製作することが出来ないため少量では成型ができません。
溶接ベローズ標準寸法表
液圧成型ベローズ標準寸法表
金具を支給なのになぜ2~3日でできないのかという質問をされるお客様がございます。
フレキシブルチューブの場合はチューブを在庫で持っておりますが、ベローズはお客様の仕様で設計しますので注文を頂いてからベローズの成型にかかります。
金具の支給の場合は、お客様が金具の製作を始めるときにベローズの注文を頂ければ金具支給時にはベローズ成型が終わっておりますので製品によっては金具を頂いたときから2~3日でお渡しできる製品もありますのでお急ぎの場合は注文を早めにお願いいたします。
東京ビックサイトの第19回機械要素技術展に来てくださった方の質問です。
内圧がかかるので溶接ベローズではだめなので成型ベローズで繰り返しが2百万回をクリアーできるベローズが欲しいという事でした。
最近このような質問を頂くことがよくありますが普通の成型ベローズでは3000回から4000回位で我社の薄肉の成型ベローズでも3万回から4万回位までです。
金属を繰り返して曲げなどを行うと、応力が集中し割れてしまいます。これが金属疲労です。
「金属疲労」の言葉がニュースで最初に出てきたのは1985年8月の日航ジャンボ機墜落事故で後部圧力隔壁の金属疲労が最初のような気が いたします。
ベローズやフレキシブルチューブは伸縮などの繰返しの運動が行われる箇所に
機械や設備を守る為に伸縮の吸収用に多く使われ最後はベローズが金属疲労で 割れてしまいます。
そのために我社ではベローズの繰返し伸縮耐久テストを常に行いベローズの 耐久回数を調べています。
破面の走査電子顕微鏡(SEM)観察
写真はSUS304フレキシブルチューブの取り付け時のミスによりチューブの谷部に異常に応力が集中して破断したチューブ(板厚0.4ミリ)の断面を走査電子顕微鏡(SEM)にて観察したものです。
外側から内側に向かって2箇所割れているのが見えます。
ベローズ内径252mm 面間150mm ベローズ板厚0.2mmx2層
軸方向変位量±1.5mm(3回/日)、軸直角方向変位量±0.4mm(15000回/日)の変位がある配管に使われるVG250Aフランジが付いたセットボルト付短面間ベローズ伸縮管 設計圧力1Pa バネ定数28.8N/mm
製作実績のページでも紹介しておりますが、20年前までは40Aのサイズまで製造しておりましたが、需要が時代とともに銅からステンレスへと変わってしまい製造を中止し、製造しているフレキシブルチューブはステンレスのSUS304とSUS316Lです。
しかし、ある得意先から現在も注文を頂いている一種類(15Aのサイズ)だけ銅製のフレキシブルチューブを製造しておりますが、これ以外の銅製フレキシブルチューブについては、新たなサイズの生産は量が多くても生産いたしませんのでよろしくお願いいたします。
溶接ベローズの修理につきましては、現物だけで図面がない場合には、品質等に問題が起きてはいけませんのでお受けいたしておりませんのでよろしくお願いいたします。
また他社と秘密保持契約を交わしている製品と類似している場合は図面がありましてもお受けできない場合がございますので営業担当にご相談ください。
フレキシブルチューブやベローズは金属なので曲げや繰り返し運動はある一定以上を 超えると「金属疲労」で割れがおこります。
チューブが割れた部分を切り取って切り縮め修理もいたしますが、割れがない所も金属疲労がかかっておりすぐに割れる場合があるので新しく製作するのをお勧めいたしますがどうしてもという事でしたら修理いたします。
しかし溶接時に身体に危害をおよぼすような流体または気体が流れていたチューブ、また溶接の熱で火がつくような流体または気体がチューブ内に残留している場合は修理をお受けできません。
金具の根元を切り縮めて新しいニップルを取り付けた製品です。
弊社では、アルゴン溶接や銀ロー溶接を行っておりますが、あくまでもベローズやフレキシブルチューブを製作するために溶接作業を行っており溶接加工だけの仕事についてはお受けしておりません。
しかし、どうしてもお困りの場合には営業にご相談ください、量産品についてはお断りいたしますが少量でしたらさせていただきます。
長年取引させていただいている会社からの依頼でも少量でしたら下記のような銀ロー溶接加工を伴う部品の加工もさせていただいておりますが量的に多い場合はお断りしています。
アルゴン溶接、銀ロー溶接とは >>>>>>
液体窒素、液体酸素などの液化ガス設備とローリー車の間の移送に使われるチャージホース(フレキシブルチューブまたはフレキシブルホースとも呼ばれます)の接続金具については液化ガス各社によって金具が異なりますので、接続金具については各液化ガス会社から分けていただいてください。
フレキシブルチューブもベローズも漏れ検査は全数実施します。
ベローズはHeリーク検査(漏れ検査)を全数実施し、お客さんの要求でこのほかにも水没エアーテスト(洩れ検査)、水圧テスト(耐圧テスト)、 浸透探傷検査(非破壊検査法の一種でpenetrant testing, 浸透探傷試験)などを日本非破壊検査協会認定の非破壊検査技術者が社内で検査を行っております。
フレキシブルチューブの漏れ検査はコンプレッサーのエアーではなく、確実にわずかな漏れも発見できるように全て窒素ガスを使った水没エアーテストを行っております。
ベローズのHeリーク検査の様子をYou Tubeで見る事が出来ます。 >>>>>>
写真はHeリーク検査済みベローズの浸透探傷検査前と検査中の写真です。
非破壊検査とは
"物を壊さずに"その内部のキズ
や表面のキズあるいは劣化の状況を調べ出す検査技術のことです。人類が将来にわたって健康な生活を送るた
めには、地球規模での自然環境を維持することが不可欠です。このためには、工業製品や各種設備について、それらの安全性を確認しながら可能な限り長期間に
わたって利用することにより、廃棄物を極力減らす努力の積重ねが必要となります。非破壊試験は、素材からの加工工程及び完成時の製品の検査、設備の建設時
の検査などに適用することにより、製品や設備の信頼性を高めて寿命を長くすることに役立っております。
日本非破壊検査協会HPより抜粋
Heリーク試験動画でご覧ください >>>>>>
アルミニウム、チタンはお客様支給でのみ製作いたしますと書いてありますように、この材質についてはパイプを支給していただきベローズ成型加工を行い納入させていただいております。
アルミ、チタンとも種類が多く、それに薄板が少ないこと、年に数回ほどしか注文がない、などで材料購入や在庫を持つことが出来ません、それと溶接の問題を完全にクリアーできていないために絞り成型加工のみ注文を頂いております。
パイプ支給で成型したチタンベローズ
内径87mm 138L 板厚0.2mm 24山
フレキシブルチューブは熱処理を施しますが、我社で製造しているベローズは薄肉の深絞り加工を行いますが、我社の製造方法は素材を伸ばさないため、加工前の組織のままで壊れていません。
そのため金属ですが熱処理加工を行わなくても何万回という繰り返しにも耐えることが出来ます。
熱処理加工をしないで繰り返しに耐えるはずがないとお思いの方は、三元ラセン管工業では展示会に繰り返し耐久試験機を持ち込んで熱処理をしていないベローズの繰り返しをお見せしていますので一度展示会場にお越しいただいてお確かめください。
フレキシブルシャフトやスタンドチューブ、マイクロホンなどに使われるフレキシブルチューブの問い合わせが最近多く頂きますが、我社で製造しているフレキシブルチューブ(フレキシブルホースとも言います )は水、油、ガスなどの流体を流すパイプで電線などを保護するパイプではございません。
電気スタンドなどに使われるチューブの問い合わせは製造しておりませんので対応が出来ませんので、恐れ入りますがスタンドチューブ製造会社をお探しください。
ラセン管(螺旋管)とは、
自在に曲げることが出来るパイプで、現在はフレキシブルチューブ(フレキシブルホース)というのが一般的です。
フレキシブルチューブが考案されたころは薄板の溶接技術がなく薄肉のパイプを製作することが出来なかったために、薄肉の板をらせん状に丸め、パッキンを入れてインターロックして製作したのが螺旋管(インターロックチューブ)です。 形状は湯沸かし器の出湯管と類似しています。
フレキシブルチューブと言ってもスタンド用などに使われるチューブとは構造も用途も違います。
高温に対応するためにパッキン(アスベスト)が使われていたが、アスベストが使われなくなり、現在はパッキンが入っていない特殊な仕様の注文だけにしか対応しておりません。
写真の上段のものが螺旋管で下の製品が溶接パイプから加工したベローズです。
ステンレスは錆びない金属ではありません、錆びにくい金属です。
一般的にステンレスに対し、錆びない鋼のイメージが強く印象付けられている為、全く手入れの必要がない金属であるかのように思われ、ステンレスに少しでもサビがみられると、まがい物のように言われる方もおります。
ステンレスは鉄やアルミニウムより耐食性に優れ、非常に錆びにくい金属ですが、成分はほとんどが鉄です。金や銀のように絶対に錆びない金属ではありません。使用条件や環境によって汚れる事も、錆びる事もあります。
ただステンレスのサビは、ほとんどの場合、塩分の付着や鉄粉の付着による「もらいサビ」であって、初期の段階では、表面部分ににとどまり、内部まで侵食される事はほとんどありません、早い時期なら簡単に除去でき、綺麗な表面に戻ります。それを永いあいだ放置しておくとサビが進行し穴があくこともあります。
このように成らない為にもステンレスといえども時々表面状態をチェックし、汚れやサビの手入れが必要です。
しかし流体を間違えると簡単に大きな穴が開いてしまいます。
フレキシブルチューブやベローズを発注するときには使用流体をちゃんとお調べのうえ発注してください。
大きな事故につながることにもなりかねますので、ご注意ください。
写真はフレキシブルチューブの材質を間違えて発注し大きな穴が開いてしまった例です。
我社で製造している薄肉ベローズは、板厚が0.1mm、0,15mm、0,17mm、0.2mm、0.25mm、0.3mmが標準です。
一般にベローズと言うと1mmとか2mmの板厚が一般的で、一番の違いはバネ定数が大きく違い薄肉のベローズだと小さな力で大きな伸縮量を取ることが出来製品をコンパクトにすることが出来ます。
しかし板厚が薄い分、耐圧は弱くなります。我社ではその対策として多層のベローズにすることで耐圧にも対応できバネ定数も低く柔らかさも保つことが出来ます。
仕様によっては0.4mm、0.5mmなどの板厚の多層ベローズも成型いたしますので営業担当にお問い合わせください。
100Aのベローズで板厚とバネ定数の比較を表記しました。
板厚 1mm バネ定数≒2000N/mm
板厚0.1mm バネ定数≒30N/mm
板厚0.2mm バネ定数≒160N/mm
板厚0.3mm バネ定数≒500N/mm
鉄製では製作いたしません。
ベローズの標準材質はステンレスが標準でSUS316Lです。
三元ラセン管工業㈱でベローズに使用している材質とその特性
SUS316L (オーステナイトステンレス鋼)最も一般的なステンレス材料。標準品です、安価、短納期で製作可能です。
Mモネル(ニッケル銅合金)耐食性が優れており、特に耐海水性が優れている。
ニッケル(工業用純ニッケル)耐食性(特に耐アルカリ性)に優れ、化学工業、食品工業などに多く使用される。
ハステロイC-22(耐食合金)酸化・還元両耐食性を持つ万能型耐食合金、耐海水、高温耐食性に優れている。
インコネル625(耐食耐熱超合金)耐熱性(高温から極低温)・高温耐食性に優れた特殊用途材料。
チタン(耐食耐耐熱超合金)軽量で強度が高く、耐熱性・耐食性に優れ、ロケット・航空機等に多く使用される。
MAT21(超耐食性ニッケル基合金)ハステロイを超える新耐食金属材料。酸、アルカリ、ハロゲン等様々な腐食因子及び極低温から高温まで広く使用可能。
インコネル625製のベローズをお使いになれば大丈夫です。
耐熱用ベローズの製作実績 >>>>>
三井住友銀行(銀行番号009) 深江橋支店(店番144)
口座名 三元ラセン管工業(株)
ミツモトラセンカンコウギョウ(カ 当座 0288672
にお願い致します。
テフロンホース、シリコンホースはチューブのみでの販売はしておりません。洩れの原因にな りますので両端に金具を取付けお渡しいたします。仕様を確認して注文を御願いいたし ます。
ベローズでしたら仕様により一概には言えませんが目安としては
-270℃~900℃まで対応いたします。