2 用語解説|品質保証|三元ラセン管工業株式会社

弊社製品に対する品質保証です。

品質保証

ア行

アクリロニトリルブタジェンゴム(NBR ニトリルゴム)
ブタジェンとアクリルニトリルのゴム状共重合体をいう。耐熱性、耐油性に優れているので液圧用補助ゴムホースの内面層、Oリング材に多く用いられる。
圧力損失
分子粘性、渦粘性による摩擦応力が働き、流体の有する機械的エネルギーは流れの方向に減少する。ここで流体の単位重量当たりの損失エネルギーを損失ヘッド、ここを圧力の単位で表示したものを圧力損失という。
圧力の脈動
定常な作業条件で発生する、ほぼ周期的な圧力の変動。過度的な圧力変動は除く。油圧ポンプなど機構に起因する流動脈動が発生するため、吐出し圧力及び吸込み圧力も脈動する。
アキュムレータ
液体をエネルギ源などに用いるために加圧状態でたくわえる容器。
アラミド繊維
芳香族アラミド繊維で米国Du Pont社のKevlerに代表される。ポリーPーフェニレンテレフタラミド(PPTA)の紡糸原液を紡ぎだして作られるものをいう。高強力、高モジュラス繊維である。
安全率
ホースの破烈圧力と最高使用圧力の比をいう。一般に3~4倍、特別の場合は5倍以上で設計される。通常、安全係数と同じ意味で使用される。
安全弁
流体の発生装置の安全を確保するために使用される。流体の圧力が最高使用圧力を超えた時に自動的に弁の口を開いて、流体を放出し、圧力を下げて安定をはかるバルブ。 大気に放出できない流体(気体)の場合にはベローズを使用している安全弁を使用いたします。
ウォーターハンマ(水撃)
バルブの急激な開閉、気体の混入などによって、管内の流速が急変した場合、異常圧力が発生し、管をたたくような音が生じる現象。
エチレンプロピレンゴム(EPM,EPDM)
エチレンとプロピレンのゴム状共重合体をEPMといい、重合体と側鎖に不飽和基を持たせたものをEPDMといい、これらを総称してエチレンプロピレンゴムEPRという。 耐候性、耐熱耐寒性にすぐれ、高圧用ホースの外面層或いはリン酸エステル系又は、グリコール系の難燃性作動油ホースの内面層に用いられている。
SI単位系
国際的な統一計量単位系。メートル系のMKS単位系を拡張したもので重力単位系の単位は使用しない。

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カ行

外装ブレード
ホース外面層の保護、外部からの損傷防止、ホースの耐圧性能保持などの目的でホース外面に施すブレード(編組)をいう。ワイヤーブレードの場合、一般にステンレス線などをもちい、糸ブレードの場合、例えば耐炎性の要求により、ガラス繊維などのブレードを施すなど編組する繊維を使用目的に応じて選定する。
加速器
電気を持った電子や陽子、あるいは原子からいくつかの電子をはぎ取った陽イオンなどを荷電粒子と呼んでおり、このような荷電粒子を電気の力で引っ張って、より早くする機械。
可とう継手(撓み継手)
可とう管・フレキシブルチューブ・撓み管などとも称する。配管の軸方向の伸縮、軸直角方向の偏心・曲げ変位などに撓みが可能な継手。
機械的性質
引張強さ、降伏点、伸び、絞り、硬さ、衝撃値、疲れ強さ、クリープ強さなど、機械的な変形及び破壊に関係する諸性質。
気体透過性
ゴム又は樹脂を通して気体が通過する性質をいう。
亀裂
日光、オゾン、繰返し屈曲などにより、ホース外面層又は内面層に発生するひび割れをいう。
逆止弁
流体の背圧によって弁体が逆流を防止するよう作動する弁。弁体の形状・作動形式の違いでスイング・リフト・ボールなどの形式があり、フート弁もこの一種である。チェッキ弁ともいう。
キャビテーション
流動している液体の静圧がその時の液温に相当する蒸気圧以下になると、液は局部的な蒸発を起こし気泡を発生する。この現象をキャビテーションといい、ポンプ・管路中の絞られた部分・曲管部など流速が速く静圧が下がる所に発生し、騒音・振動・エロージョンなどの害を死生ずる。
球面シール
シート面が球状をなし、その点接触でシールする。
クロロプレンゴム(CR)
クロロプレンのゴム状重合体をいう。耐候性にすぐれ、耐油性、耐熱耐寒性、耐燃性があるので液圧用補助ゴミホースの外面層に多く用いられている。
クロメート処理
クロム酸又は重クロム酸塩を主成分とする溶液中に品物を浸せきして防せい被膜を生成させる方法。
クロメート被膜は厚く、有色である。このため有色クロメートと呼ばれている。この色調は被膜の主成分であるクロム酸クロム(xCr2O3,yCrO 3,zH2O)の組成割合によって、いろいろ変わる。
ゲージ圧力
大気圧を基準として表した圧力の大きさ。
孔食
金属局部腐食の一種。小孔状に点在して発生する。点食・ピッチングともいう。
降伏点(降伏応力)
引張試験の経過中において生じる上降伏点及び下降伏点の総称。紛らわしくないときには、上降伏点を単に降伏点と呼ぶことがある。
略号はσsで示し、単位N/mm2を用いる。
→JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
固有振動数
物質が持っている一番振動しやすい振動数。
固有化熱処理
綱の合金成分を固溶体に溶解する温度以上に加熱して十分な時間保持し、急冷してその析出を阻止する処理。

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サ行

サージ圧力
系統内の流れの過渡的な変動をサージといい、この結果生じる圧力をいう。大きな慣性負荷を持つシリンダを切替弁の急閉鎖によって急停止させた場合、シリンダのストロークエンドで大きな慣性力に基づく衝撃力が発生、このとき管内にサージ圧力が発生する。
最小破壊試験圧力
ホースアセンブリの耐圧性能の一つで、ホースアセンブリに水圧・油圧などで圧力を加えたとき、継手の離脱、ホースの破裂、金具締付部の漏れなど不具合を生じないで耐えねばならない圧力をいう。通常最高使用圧力の3~4倍である。
最高使用圧力
連続して使用できる最高圧力であり、通常、生産者が推奨又は保証できる圧力をいう。
残圧
圧力供給を断った後に、回路系、又は機器内に残る望ましくない圧力。
シート面
継手金具接続部の内圧をシールする金属と金属又はシール材との接触面。
試験圧力
広義にはホースの耐圧性能を試験するとき加える内圧であり、狭義には、JIS K 633(ゴムホース試験方法)の耐圧試験及びJASO M319(ホース試験通則)の水圧試験の内圧をいう。この試験圧力は試験を行ったことによって使用時にホースのすべての性能が低下してはならない圧力であって通常使用圧力の1.5~2.0倍である。
シリコンゴム(Q)
主鎖がシロキサン結合で構成され側鎖にメチル基、フェニル基、ビニル基などの有機置換基をもった線状重合体からなる合成ゴムの一種をいう。耐熱性、耐候性にすぐれている。
通常圧力
明記されたたわみの範囲内でホースを操作する際の最大作動圧力。
衝撃圧力
過渡的に発生した圧力。この圧力の最大値を最大作動圧力という。
伸縮継手
配管の軸方向の伸縮を吸収するために設けられる継手。スリーブ形、ベローズ形、ループ形・屈折形などがある。エキスパンションジョイントともいう。
吸込み圧力
ポンプ入口での液体の圧力。
すきま腐食
金属間または金属と非金属のすきまに酸素や塩などの濃度差ができると、酸素の届きにくい部分がアノード(陽極)となって曲部腐食を生ずる。ステンレス鋼のように不動態活性態を示すような金属に生じやすい。
ステーボルト
継手の変位を拘束する部材の一つ。最大変位量を超えることが予測される場合や継手に生ずる反力などの荷重を受ける必要がある場合に用いられる。
スロッシング
水槽や油タンクなど容器中で液体が自由表面を持つ場合に地震などの外力によって液面が動揺する現象。共振を起こして構造物の破損につながることがある。
設計圧力
圧力制御弁などにおいて調節される圧力。
絶対圧力
完全真空を基準として表した圧力の大きさ。
塑性変形
応力を与えられた試験片に生ずる変形のうち、応力を取り去った後も残存する変形をいう。

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タ行

耐食性
腐食されにくい性質を耐食性が良いという。
普通、鉄は錆びやすく、ステンレスは錆びないと言われるが、全く腐食しないものはなく、腐食されにくいということである。腐食には金属組織や内部応力といった内部要因と溶接や曲げ加工、温度、湿度、各種薬品や環境等による外部要因がある。
耐候性
ゴム製品や粘着テープなどが光・雨・活性ガスなどの自然環境下にさらされた時に耐えられる性質。
耐力
引張試験において、規定された永久伸びを生じる時の荷重を平行部の原断面積で除した値。
降伏点が明瞭でない材料では、その代わりに耐力が用いられる。JISでは特に規定のない場合には、永久伸びの値0.2%とする。略号はσεで示し、単位N/mm2を用いる。
→JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
タイロッド
伸縮管継手の内圧力による軸方向の推力(反力)を常時支持するために用いられる長ボルト。
超臨界流体
物質は温度と圧力条件によって固体・液体・気体の状態で存在します。臨界温度、臨界圧力を超えた高密度状態を超臨界流体といいます。
液体と気体の中間の状態にあります。気体の大運動エネルギー、液体の高密度の特徴を兼ね備え、分子運動が活発で他成分と混合しやすい。
断熱材
雰囲気温度がホースの耐熱温度をこえる場合、ホース外面に取り付けて、保護するアルミ板、グラスファイバー、カーボン等の材料をいう。
通常はその上に外装ブレードを施す。
弾性変形
応力を与えられた試験片に生ずる全変形のうち、応力を取り去った後に消失する部分をいう。
定格圧力
定められた条件の下で性能を保証でき、また設計及び使用上の基準となる圧力。
テーパシール
シート面がおすめすの円錐状で、その接触面でシールする。
適性締付トルク
ねじ付き継手金具の接続部が、実用に耐えることができるねじの締付けトルク。
テフロン(フッ素樹脂)
四弗化エチレン樹脂(炭素とフッ素原子からなる鎖状高分子ポリテトラフルオロエチレン)。米国Dupon社の商標名。
電気亜鉛めっき
電気めっきにより亜鉛を電気化学的に析出させる表面処理方法。
電気絶縁性
ホースに電流を流したときのホースの電気抵抗値及び漏れ電流値をいう。電気絶縁を必要とするホースの性能確認用である。
電食
電場に置かれた金属あるいは異種金属間または同一金属でも局部的にイオン化傾向に差がある場合、電気分解によって化学変化し、徐々に腐食されること。

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ナ行

ねじシール
ネジテーパの側面同士でシールする。シールテープなどのシール材を併用することが多い。

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ハ行

ばね定数
材料を単位長さ圧縮または引張るために要する力。
反力
材料に外圧が加わったときに変形した材料が元に戻ろうとする力。ばね定数と変位量によって求めることができる。<可動式管継手の反力>配管の途中に伸び・縮などの変位が可能な継(ゴム製継手など)を挿入した場合に、固定点に生ずる力で、内圧によって生ずる反力(推力)と変位に伴って生ずる反力がある。
引張応力
試験片に特定の伸びを与えた時の応力をいう。モジュラス(modulus)ともいう。
フッ素ゴム(FKM)
分子中にフッ素原子を含むゴム状重合体をいう。耐熱、耐薬品性、耐油性、耐候性にすぐれているが耐寒性は悪い。高温用Oリング材、燃料ホースの内面層等に用いられている。
フッ素樹脂
重合体の分子内に炭素ーフッ素結合を持つ樹脂の総称で、特に配管材としては典型的な材料として、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が挙げられる。
ブレード
ホースの補強方法の一つで、ブレーダーを使用し、各種の繊維やワイヤを編み上げたものをいう。
ブレード角度
ブレードホースやスパイラルホースの、編み上げた繊維又はワイヤと、ホース長手方向の軸とで形成する角度をいう。
ヘルツ
振動数および周波数のSI単位。記号Hz。一定時間毎に同じ波形が繰返される周期現象に使う単位で、一秒間に同じ波形がn回含まれる時、その周波数はnヘルツであるという。
保護スプリング
振ホースの過度の屈曲、外部からの損傷防止等の目的で、ホースアセンブリの端部又は全長に取り付けるスプリング。
ポリアミド(PA)
主鎖にアミド結合を持つ重合体でジアミンと二塩基酸との重縮合、ラクタムの開環重合、アミノカルボン酸の重縮合などによって得られる。ポリアミドのうち線状のものをナイロン(nylon)という。機械的強度、耐液、耐薬品性、耐油性優れているので、特に液圧用樹脂ホースの内面層にナイロン6、11、12、が用いられる。

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マ行

メタルタッチシール
金属と金属とを接触させて内圧をシールする。

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ヤ行

呼び径
弁・管・継手などの径の大きさを表す呼称で、一般的には接続部の規格寸法でいう。これに対して口径は、弁の場合であれば管との接続端面における流路の直径をいう。
四フッ化エチレン樹脂(PTFE)
テトラフルオロエチレンを主体とする重合体で、ポリテトラフルオロエチレンともいう。化学抵抗性、耐熱耐寒性、耐候性、電気的性質、低摩擦係数が抜群で特殊用途のホース、Oリング材、バックアップリングなどに用いられている。

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ラ行

力学的曲半径
ホースが稼働している状態を想定した計算に使われる曲半径。この曲半径は、(ホースの)交換サイクルに直接的な関係がある。指定よりも小さい曲半径でホースを曲げると、ホースの寿命に悪影響を与える。
粒界腐食
結晶 粒界に析出物ができ、その影響で付近の析出元素の不足から集中的に腐食が進むことをいう。
ステンレスでは、600℃~800℃の高温域で起こりやすい。

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